経過

電気工事を請け負う会社でした。
事業自体もそれほど良い状況ではありませんでしたが、取引先との訴訟に敗訴したことから負債が増大し、
破産手続の申し立てに至りました。

本事例の結末

申立人代理人が相当程度処理を進めていましたので、管財人としては、
①賃借物件の明け渡し
②労働者への未払い賃金についての立替払い手続
③各種税金の還付
などを行いました。
また、債権者から、破綻に至る経緯についての調査要求がありましたので、それらの調査も行いました。

本事例に学ぶこと

管財人として、労働者の保護の観点から、立て替え払い制度の協力は速やかに行いました。
また、債権者の疑問に答えることも管財人として重要な職務ですので、そうした点についても、きちんと対応することが重要であることを改めて感じた事案でした。

弁護士 野田泰彦