受注が減った、受注の単価が安くなった、大口取引先から切られた、資金繰りのために高利のお金を借りてしまったなどの理由から、会社が経済的に行き詰まってしまうことがあります。
こうなると、仕入先、下請業者、金融機関への支払いができない、手形を落とせない、給料の支払いができないという状態になり、社長の頭の中は真っ白になってしまいます。
このようなとき、一時の資金繰りのために、サラ金、ヤミ金などから、さらに高利のお金を借りても、会社の経営が好転するはずがありません。
藁にもすがる思いで、高利のお金を借り続けているうちに、最後は、債権者がヤミ金ばかりになってしまったという例もあります。
また、保証金を積めば何十倍もの融資が受けられるという話に騙されて、保証金を詐取されてしまった例もあります。
取引先のために、従業員のために、あるいは会社がなくなるという思いに耐えきれないために、社長が、最後までがんばりたいという気持ちを持つのは当然ですが、質の悪い債権者が多くなったのでは会社の整理は大変です。
また、会社を整理するにも、裁判所に収める予納金、弁護士費用などがかかりますが、これらの費用がないのでは手続を進めることができません。
会社が行き詰った場合、早めの対処を考えることが大切です。