紛争の内容

　依頼者は、建設会社を経営していました（以下、代表はAさん、会社はA社）。
　A社は、設立当初は売上も順調でしたが、不景気と資金繰りの失敗で、税金の滞納をするようになりました。いよいよ従業員も全員解雇し、会社の経営が難しくなってきたとのことで、当事務所に相談にいらしました。

交渉・調停・訴訟などの経過

　A社は１０００万円程度の債務を負っており、代表のAさんも連帯保証等で５００万円以上の借金がありました。
　A社については数年分の決算報告書をみなおし、財産や取引経過などを裁判所に報告しました。
　Aさんについては家計簿をしっかり付けていただきました。
　その結果、管財人の調査によっても特段の問題はないということで、無事に債権者集会を迎えました。

本事例の結末

　A社は破産により消滅（借金も消滅）しました。
　Aさんは、免責が認められて、借金がゼロになりました。　

本事例に学ぶこと

　会社の代表者が連帯保証人の場合は、会社と同時に破産するケースが多いです。