【依頼内容】

サッシ建具の製造業、債権額約1億万円、従業員数8名の会社です。

■法人破産原因

不況による受注件数及び売上の減少


【手続きの方針、結果】

■破産申立までに行なったこと

会社へ出向き、従業員らに対して、会社の現状から破産手続を取らざるを得ないこと、及び今後の流れを説明し、同日付で全員を解雇する措置を取りました。
会社財産である特殊機械(プレスブレーキやターレットパンチなど)、自動車などが債権者によって持ち去られることのないよう、鍵の管理を厳重にするとともに、告示書を掲示して保全に務めました。
管財人費用については回収した売掛金から賄うこととして、早期に裁判所に対して申立を行いました。

■破産申立後の流れ

選任された管財人によって、工場・事務所の賃貸借契約の解約と明け渡し、在庫商品や特殊機械類の売却・換価が行われました。
その結果、滞納税金の一部と未払給与の一部を弁済することができましたが、その他の債権については財団不足により、弁済も配当もできずに終了となりました。

■その他(苦労した点など)

営業停止直前の借入が存在し、その債権者から詐欺行為だと非難する意見書の添付された債権届出がなされました。
そこで、借入の際に、担当税理士が作成して債権者に差し入れた事業計画書が存在したことを報告し、借入時点では未だ事業を立て直し継続していく意思があったことを疎明したところ、問題なく手続きを進めることができました。