紛争の内容
さいたま市である程度知名度のあってA工務店(法人)が、資金繰り難により金融機関返済の目処がたたないということで来所。
決算書や資金繰り表をみる限り、すぐに資金が尽きそうであったのと、仕掛中の建設物もあり、混乱を招く前に、破産申立をする必要があると判断し、依頼を受け、弁護士数名で迅速に作業に取りかかり、1週間以内に破産の申立をした。
(なお、連帯保証した代表取締役の破産も同時進行した)

交渉・調停・訴訟等の経過
管財人の指導の下、仕掛かり中の建設物は適切に処理をした。
所有不動産についても、管財人が速やかに売却できるよう協力した。

本事例の結末
それなりに残資産もあり、換価に時間がかかったので、債権者集会は複数回行われたが、それなりの配当額もでた。
開始当初から、大きな混乱は生じなかった。

本事例に学ぶこと
法人破産においては、申立にタイミングが重要で有り、場合によっては本件のように数日で申立までするケースもある。
当事務所においては所属弁護士も多く、こうしたケースを得意としている。

弁護士 申 景秀